今回の「ハンカチーフ・ブックス・アーカイブス」は、「内なる『世界』と向き合う」をテーマに、禅僧の藤田一照さん、プロサッカー選手・齋藤学選手、バックグラウンドが異なる二人の対談をプレーバックします。

齋藤選手が、三浦半島の葉山にある一照さんの茅山荘を訪れたのは、2016年2月21日のこと。掲載当時、横浜マリノスのトップ選手として活躍していた彼は、これまでのトレーニング法はもちろん、食事の摂り方、日常の過ごし方などを大きく見直すことで、過去になかった新しい感覚が芽生えていた時期だったと思います。

目指すは、もっと広く、果てしない世界……。

一方の藤田一照さんは、身体の世界全般に通じ、既成の仏教の枠にとどまらない活動をしている、自由人。アメリカで17年間、禅の普及に活動してきたバックボーンもあり、斎藤選手にとってとても刺激的な存在だったはず。

「いったいどんな話になるんだろう?」

二人とも、もしかしたら最初はそう思ったかもしれません。しかし、会ってすぐに打ち解け、対話は思いのほか深いところへ展開されていきました。

早朝8時からの坐禅会に参加した後の昼下がり、穏やかな日差しのなかで、ゆっくりと話が始まりました。

取材・構成:長沼敬憲

※pass with heart.(心ある道を歩め):カルロス・カスタネダ『ドン・ファンの教え』より

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