今回のTISSUE(ティシュー)では、「毎日は愉しい」をテーマに、さまざまな分野からつむぎだされた次の7つの物語をお届けします。いったいどんな物語なのか? ご案内していきましょう。

2中島デコ/「風通しのいい世界」を求めて

2019年7月29日

中島デコさんをたっぷりインタビュー(ブラウンズフィールド「慈慈の邸」の前で)。

千葉県の太平洋側、房総半島の南東部にいすみ市という、緑の広がるのどかな田舎町があります。

葉山のある三浦半島とは、東京湾を挟んだちょうど向こう側。房総半島のほうがずっと大きいですが、半島の端っこどうしにあること、それから、都心から移り住んできた人がわりと多いところが少し似ています。

今回インタビューした中島デコさんは、もう20年も前にいすみに移住し、食と農の新しい生活をはじめたフロンティアの一人。

夫のエバレット・ブラウンさんと始めた「ブラウンズフィールド」は、時代の変化とともにまるで生き物のように成長し、各地からたくさんの人が集まり、びっくりするくらいに心地よい空間に変わっていきました。

大きなビジョンも必要ですが、それよりもまず、目の前の生活を大事にすること、実感を重ねていくこと、その先に広がる世界を共有すること。

取材から1年経ってあらためて思うのは、デコさんの実践しているマクロビオティックって、食べ物だけでなく、食べ物を育む土壌、そこに住んでいるデコさん自身、すべてのつながりのなかでつくられたものだということ。

身土不二()なので当たり前? でも、食事療法が頭でっかちになってしまうのは、理屈を学ぶだけでは、このつながりがなかなか体感できないから。

体感できないのならどうしたらいいか? 体感できるところに行けばいい、暮らせばいい、そうしたら心も体も変化する、生まれ変われる……。

シンプル・イズ・ベスト、こんな発想が自然にできたところに、ブラウンズフィールド、中島デコさんの活動の魅力があるのかなと感じています。

インタビューを通じて、デコさんがずっと続けてきて、広がっていった世界の一部を皆さんにシェアしますので、ぜひご覧になってください。

(つづく)

注 マクロビオティックの世界観の一つで、「本来、人の身体と土地(土壌)は一体で、二つに切り離せない」という意味。
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今回のゲスト

今回のゲストポートフォリオ

中島デコ Deco Nakajima
1958年、東京生まれ。16歳でマクロビオティックに出会い、25歳から本格的に学びはじめる。1986年から自宅にて料理教室を開く。2度の結婚で2男3女の母となり、5人の子供を育てあげた経験をもとにした料理指導が多くの母親たちの支持と共感を得る。1999年、千葉県いすみ市に田畑つき古民家スペース「ブラウンズフィールド」を開き、世界各国から集まる若者たちとともに持続可能な自給的生活をめざす。ブラウンズフィールド内に、週末カフェ「ライステラス」、イベント宿泊スペース「サグラダコミンカ」、ナチュラルオーベルジュ「慈慈の邸」をオープン。現在、10人前後のスタッフと共同生活し、子供や孫たちに囲まれ、サスティナブルスクールや各種イベント、ワークショップの企画運営をしつつ、講演会やマクロビオティック料理講師として活躍中。料理本やエッセイ等、著書多数。
ウェブサイト「ブラウンズフィールド

プロフィール

ポートフォリオ

長沼敬憲 Takanori Naganuma

作家。出版プロデューサー、コンセプター。30 代より医療・健康・食・生命科学などの分野の取材を開始、書籍の企画・編集に取り組む。著書に、『腸脳力』『最強の24時間』『ミトコントドリア“腸”健康法』など。エディターとして、累計50万部に及ぶ「骨ストレッチ」シリーズなどを手がけたほか、栗本慎一郎、光岡知足などの書籍も担当。2015年12月、活動拠点である三浦半島の葉山にて「ハンカチーフ・ブックス」を創刊、編集長を務める。哲学系インタビューBOOK『TISSUE(ティシュー)』を創刊。科学系インタビューサイト「Bio&Anthropos」(バイオ&アンスロポス)主宰。2018年夏、5年の歳月をかけてライフワーク『フードジャーニー』を脱稿。オフィシャルサイト「Little Sanctuary」(リトル・サンクチュアリ)

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特集:毎日は愉しい

内容紹介

今回のTISSUE(ティシュー)では、「毎日は愉しい」をテーマに、さまざまな分野からつむぎだされた次の7つの物語をお届けします。無限の世界につながる扉へ、ようこそ。

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